がんの転移が発覚してもまずは落ち着きましょう

日本人の2人に1人がかかっていると言われるがんですが、一度治療が済んだと思っても再発や転移がおこってしまう可能性の高い病気です。手術や治療が終わり一区切りといっても、不安が拭えない方がほとんどでしょう。多くの人が悩むがんについての基礎知識を知ることで、がんの転移や再発がおこってしまった場合にはいち早く最善の治療に取り組むようにすることが大切です。ここでは、がんが再発したらすべき治療やがんの転移が起こる仕組みなど、転移に注目してご紹介します。

がんの転移に関する知識3選

がんが転移する前に知っておきたい知識をご紹介しましょう。

転移が発覚したら

再手術を受けるか、放射線や化学療法を受けるか、免疫療法や代替医療にチャレンジすべきか。ご自身の病状や体調、年齢などを考慮して選択する方法を考えます。

出典：がんの再発や転移の予防・最新治療法の総まとめサイト

がんの転移が発覚したらその時の体調や年齢によってすべき処置が変わります。大きな手術になる可能性がある場合、高齢だと受けにくく、既に体調に何かしらの変化が現れている場合は入院して治療を受ける必要がある可能性も少なくありません。

癌の転移が起こる仕組み

最初に発生した癌腫瘍（原発巣）は、徐々に臓器の組織へと侵食し、やがてリンパ管や血管を通じて全身へと流れていきます。そのほとんどは途中で死滅しますが、何らかの理由でほかの臓器へ生着することで転移が起きます。

出典：癌の転移に負けないための治療法とは？

最初のがんをいかに早く発見するかで転移や再発の可能性を低くすることも可能です。がん細胞がリンパ管や血管を移動する間に死滅せず、残ってしまった場合に転移や再発が発生してしまいます。

がんが転移したときの治療方法

転移がんの場合、そのがんは原発のがんと同じ性質を持つことになり、そのため大腸から肺に転移した場合、肺にあるがんであっても大腸がんに効果のある抗がん剤を使用します。

出典：がんの「転移」と「再発」の基礎知識｜医療法人輝鳳会クリニック｜NK療法、iNKT療法によるがん治療

転移の場合には最初に治療を使っていたものと同じ抗がん剤で治療します。別の場所に移ったがんはその場所のがんの性質をもっていると思っている方も多いのですが、転移がんの場合は原発がんと同じ性質なのです。

転移はがん細胞が移動して発症すること

リンパ管や血管を通じて別の場所で増殖したがんを転移がんといい、同じ場所で再び増殖することを再発がんといいます。がんの知識を少しでも身につけることで再発や転移が起こってしまった場合でもいち早く対応できるよう、一度がんにかかってしまった方は小さな体調の変化などに気をつけて生活することが早期発見に繋がります。

がんの転移についておさえておきたい基礎知識